ナースが植物と暮らしたら

植物たちに囲まれて魔女のように生きる人の日常

あかねさす

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こんばんは。

昔から和歌が好きでね。

俳句は研ぎ澄まされてる感じだけれど、和歌は感情を乗せやすいっていうか、情緒があるんだよね。

生まれてはじめて美しいと思ったのは額田王(ぬかたのおおきみ)という人の詠んだ歌でした。

 

 

あかねさす

紫野行き標野(しめの)行き

野守は見ずや

君が袖振る

 

 

額田王って人は飛鳥時代に実在した女性で、大海人皇子(後の天武天皇)との間に一女をもうけた後、その実兄である天智天皇の妻となっています。

大化の改新の頃の和歌だよ、夢あるねー。

 

 

 で、その情報を踏まえてこの歌を自分なりに現代語訳すると。

大海人皇子に向けて)陽に照らされたこんな明るいところで、そんなにウチのこと好きなんバレバレな感じで手振ったら、野守に見つかってまうやん!

てな感じでしょうか(情緒のかけらもない訳でさーせん)

 

 

 とは言え、そんな大それた秘め恋なのに、万葉集にも収められていて、こんな1300年後の時代の私にまでもろバレで大丈夫だったの? って心配になりそうなものなんですが、実はこの歌、薬狩っていう宮中行事の後の宴で場を盛り上げるために詠んだらしいです。

もちろんそこには天智天皇もいたはずってゆーか主賓だし。

 

 

紫草の匂える妹を

憎くあらば

人妻ゆえに

我が恋秘めやも

 

 

っていう大海人皇子からの悪ノリ・ラブ返歌もあったりして。(訳:美しいあなたを煩わしく思うくらいなら、人妻ということを承知していながらどうして恋をすることなどあろうか)

この歌が詠まれたのが彼女が30代後半、大海人皇子が40歳くらいの時で、壬申の乱の前なので、兄弟の関係性が悪くなりつつある頃なのかな。

それともイタズラっぽいノリだったのかな。

いやーしかしどちらにしても額田王、大物だね!

 

 

 ってそれが本題ではないのでした。(!)

この歌の何が美しいかって…枕ことばの響きだと思うんですよ。

覚えてます? 枕ことば。

草枕』は旅。

垂乳根』は母。

『玉藻よし』は讃岐にかかります。

『あかねさす』は日の光や昼間にかかる枕ことばですが、同じ光にかかる枕ことばなら、私は『ひさかたの』って方が好き。

ひさかたの光

ってほらね?

雲の切れ間からひとすじの陽が差すようなすごく待ち焦がれた感じが伝わってくるでしょう?

 

 

 

まあ、何が言いたかったかというと。

早く梅雨明けしねーかなーって事です。

 

 

 

まだ梅雨も中盤だし、元々雨は好きだけど、こんなに毎日雨じゃあキノコが生えちゃうよー。