読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ナースが植物と暮らしたら

植物たちに囲まれて魔女のように生きる人の日常

優しくそっと包み込むように

f:id:umico-mare:20150917220615j:plain

 

私の手。(あまりのひどさに加工を施してあります…)
なんの装飾もない爪も伸ばしていない。
歳を重ねてハリを失いつつある、ただ小さくて丸く、ほんの少しだけ他の人よりも体温が高い、この手。

 

そんな私の手を患者さんたちが愛してくれます。

「ほんま温い手やなあ~」

「きれいな手しとるなあ~」

そう言いながら撫でさすっていただいたことも一度や二度ではありません。

 

お世辞にも『きれいな』という形容詞が似合う手ではありませんが、そう言ってくださいます。
だけども、そんな風に手を撫でながら私をねぎらう患者さんの手のほうが、もっと美しいと感じる。

 

人の手には不思議な力があって、感情を伝えることができます。
例えば人と手をつなぐとき。
その仕草や微妙な力加減で相手の気持ちがわかったりしませんか?
あ、少し苛立っている…とか、気を使っているみたい…とか。
あるいは心の底からのいたわりが伝わってきて、泣きそうになったり。



そしてしっとりと汗ばんだ幼子の手。
長年大地と向き合ってきた農業を生業とする人たちの手。
若者の力強い手、年月が刻まれた老人の手。
どんな人の手にもそれぞれの美しさがあるのです。

 

おや? もしかして今、大切な人の手を握りたくなったんじゃありませんか?