ナースが植物と暮らしたら

植物たちに囲まれて魔女のように生きる人の日常

人を恋うるということ

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またあの日がやってくる。
ある人が27歳という若さでこの世を去った日。

 

東京の空は淡い。
その空の下で生まれて育った人。

 

初めて対面したのが病院でしたし、残された時間が短いであろうことはわかっていました。
1時間、2時間、3時間。時を忘れて…淡々と語り合う、家族のこと、友達のこと、お互いの恋愛のこと。その間、涙ひとつ見せない強い人。

 

「あなたは優しいから本当の幸せをつかまないとダメだよ
このままいくともしかしたら俺が惚れちゃってたかもしれないな
でも距離と歳の差にかなり悩んだんだろうなあ(笑)
だけど今は誰とも付き合う気になれないんだ…なんでかはわかんないけど」

その日のメールを最後に途切れた連絡。

 

後にその人の幼なじみが教えてくれたのは、鎮痛のためのモルヒネと、その副作用による呼吸抑制で、もう携帯を持つことさえ辛かっただろうということ。
それでも私に何かを伝えようとしてくれた。
本当に…どっちが優しいんだか。

 

私、ずっとずっと自分を守ってくれる人を求めてばかりいた。
私たちは家族でも幼なじみでも恋人同士でもなかったけれど。
不思議と絆を感じたし、この人を守らなければと思った。
だけどいなくなって初めて分かった。支えているつもりが支えられていたんですね。


人を恋うるということはその人の幸せを願えるということなのだと思う。

SNSでの出会いのすべてがまだいかがわしいものと認識されていた頃の話。

人と出逢うということは本当のあなたを目覚めさせるかもしれませんよ。