ナースが植物と暮らしたら

植物たちに囲まれて魔女のように生きる人の日常

名も知らぬ草

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園芸種ではありませんが、スズメノエンドウという植物が大好きなんです。
繊細な葉っぱの形。
淡いグレーがかった水色の花が咲いた後、ちゃんと小さな小さな豆のさやができるんです。
カラスノエンドウはよく見かけるので、ご存知の方も多いかもしれませんが、このスズメノエンドウを知っている人がいたら、「おおっ!お目が高い!」って思う。(すいません変態なので許してください)
気が向いたら見つけてみてね。

 

私の植物に対する強いこだわりって、いったいいつから生まれたのか。
これもよく聞かれる質問だったので、遠い記憶をエンヤコラと手繰り寄せてみることにした。

 

4歳当時、雇用促進住宅っていう平屋建ての住宅に引っ越してきたのね。
そこには小さいけれど庭があって、サクランボの木があって、アジサイ紫蘭沈丁花ナルコユリが咲いたり、母親が趣味のサツキを育てたりしてた。

 

だけどもっぱら私の興味は名前のわからない小さな草。
あんなに小さい葉っぱなのに、種類によってひとつひとつ違う色や質感や形状をしていて、ちゃんと美しい花も咲く。

 

種がまた個性的で、中でもカタバミの実はオクラみたいな形をしていて、熟すとちょっと触れるだけではじけて中の種が飛ぶんです。
その種が指に当たる感触が今でも容易に思い出せる。

 

大人たちが雑草と呼ぶ、名前のわからない植物たち。
当時なぜか家にあったアカデミア百科事典の植物の巻が私のバイブルでした。
そこにはいわゆる雑草と認識されている草たちの名称がきちんと記されていたんです。
スベリヒユ
ハコベ
ムラサキゴケ
ナズナ
タチツボスミレ
キツネノボタン

 

そこからかな。
きれいな花…なんていう名前かしら。
そう思うたびに本のページをめくるようになったのは。
見たこともない植物に出会う度に、あの頃の高揚感がよみがえってくる。

 

名前は知らずとも毎年花を咲かす宿根の植物を植えてあなたを待ちましょう。
いつか私の庭で、あなたが『この花の名前を知りたい』と思う日がやってきますように。